内視鏡概要
内視鏡検査と聞くと、普通は胃・大腸カメラの検査をイメージする人が多いかと思います。
しかし、内視鏡は消化器以外にも各臓器ごと、又は使用目的ごとに作成され、数多くの種類があります。
その大きさも目的に応じて様々です。
現在主流となっているのは細い管の先に小さなレンズとライトが付いた、先端にCCDセンサーが内臓されている内視鏡です。内視鏡のチューブの細い穴を通して診察に必要な色々な器具を挿入し、ポリープを電極で焼き切ったり、細胞を採取することなどができます。
内視鏡では粘膜面の微妙な色や凹凸が観察でき、胃炎や胃潰瘍の他、早期のガン発見にとても有効です。特に当院のカメラはハイビジョンを使っていますのでより詳細に観察ができます。また、内視鏡検査は病変の一部をその場で採取(生検)し、良・悪性を判定することができます。
当クリニックでは専門クリニックとして、胃、大腸内視鏡検査が可能な、しかも詳細検査ができる環境を整える事で、胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染、 胃ポリープ、胃がん、大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)などの消化管疾患を中心とした専門性の高い診断・加療を皆様に提供させていただきます。
また簡単なポリープ切除(ポリペクトミー)は外来で切除いたします。
内視鏡の持つメリットとは
厚生労働省発表により近年のがんに関する調査でも、がんによる死亡者の50%以上が消化器系のがんと報告されています。また、日本人は欧米人と比較すると、胃炎や胃がん大腸ポリープや大腸がんの発症が多い国民であると言われています。
そんな中、日本人に多い『高度な慢性胃炎』は、ピロリ菌感染による可能性が強く、胃がんとの深い関わりがあることも示唆されています。
年齢と共に胃癌の発生率が高まりますので、40歳以上の方(特に近親者の方が癌になられた人がいらっしゃる方)内視鏡検査を受診することをお勧めいたします。特に糖尿病+ピロリ菌感染などは糖尿病もピロリ菌感染もない患者さんと比べて10倍以上のがん発症率となっています。
症状を感じられなくても、現状として早期の胃癌がある場合も多く認められております。
ただ、早期の癌の状態で発見できれば手術による治癒率は90%を超えています。
その為には、『胃癌の早期発見』を行うことが非常に大事です。
ご自分の健康を守るため、また大切なご家族の健康を守るためにも、年に1度は内視鏡での胃や腸のチェックを行いましょう。